profile schedule bbs sound title
member photo column mail  

 

第六回 〜リーダーマサヒデへの恨みpart1〜 

TAKE

 

私と当バンドのリーダーのマサヒデは、高校時代からの古い付き合いなんですが、今だに本人には云ってないちょっとした恨みがあります。


一年生の時クラスが同じだったのですが、音楽の授業で各々の縦笛の演奏をクラス全員が審査し、それをA〜Eで評価するという内容のものがありました。
さすがリーダーはそつのない演奏で、私は彼に対し文句なしでAランクの評定を記入しました。
私自身も彼が私にどのような評価を下したか、非常に気になってはいたのですが、彼が云うには
「TAKE君はまあまあだったよ」(彼は長い付き合いだが、昔も今も変わらず君づけで私を呼んでいる)
の言葉からするとA、もしくはBくらいかな〜とは思ってはいました。
まあ、リーダーの演奏に比べると格段に劣っているとは自分でも分かっていたので、おそらくB評定だなと勝手にきめつけていました。
しかし、どうしても知りたい!なんとかして知ることはできないものかとあさましい気持ちがさいわいして、チラーっとマサヒデの用紙をみたのですが、頑なにガードしていやがる・・・。しばらくして手元が緩んだすきに、これまたしつこくチラーーーーーっと見て驚愕!!!


なんとBはおろかそれまたずーっとしたの「D」・・・。


この野郎・・・・。なにがまあまあだったよ・・・・。こいつはマジ許せん!!!。と噴気したもんです。
でもね・・・。今思うと多分彼は私が横目で見ていたのを知っていたのだと思う。寧ろ何度も横目で用紙を盗み見ようとしている愚かな私を疎ましくも思って、わざと手元を緩め、用紙を公開する行為に踏み切ったのだと思う。
音楽に対して包み隠さず自分の意見をいう彼なりの誠実さからであろう・・・。


あの時、たしかに私の演奏は全体的に比べても良くなかった。そして友達としてはっきりと「D」と記入する彼を勇ましいとも思った。
当時私は相当な短気でなにかにつけてマサヒデに喧嘩を売るような男で、人間的にも未成熟だった。そんな私に彼はいつも一歩引いてくれた。
その私に音楽だけは譲れないという彼の気持ちが、図らずもこんな形で知ることになった。
・・・・とちょっとカッコつけてみたが・・・・・。


しかし「D」はないだろ!「D」は!!許せん!!(笑)