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第十五回 〜Kei 放浪記〜


どうも、ギターのKです。今日は路上にて弾き語りをしてた頃の話をしてみたいと思います。

二十歳ぐらいの頃、友人に誘われ路上でギターを弾くようになった。大した内容の活動ではなく、自分の好きな歌を歌い、たまにオリジナルを歌うぐらいで「プロになってやる」みたいな気持ちはさらさらなく、お気楽にやってましたね。三年ぐらいは活動したでしょうか。
路上演奏家の中でギター関連の荷物だけ持って全国を放浪する、ってのが流行りまして僕も路上演奏で知り合った今の嫁さんと二人で九州を目指して旅に出た。旅費を極力抑える為に18キップでローカル線を乗り継ぎ九州を目指すという、我ながらムチャな旅路でしたね。三日もかかっ
たんですが、途中岡山あたりで駅弁をめぐり嫁と口論になり「お前一人でここから帰れ」と言い放った記憶があります。実にくだらない。


とりあえず目的地である九州の知人の家に辿り着いたのですが、ここで金が底をついてしまいました。路上で歌うと金を稼げる時があるので、九州を一周しながら何とか稼いでみせるさ、とナメてかかった結果、ご当地のグルメを食す程度しか稼げずまた無一文に。
当然帰りの旅費など無くヒッチハイクで帰る事を決断。友人にインターの入り口まで送ってもらい、気さくなカメラマンに山口県まで乗せていただいた。高速を降りるとなかなか次がつかまらないので、パーキングで降ろしてもらった。そしてドライバーへ直談判。これは動いてる相手より断ぜん成功率が高いのでオススメです。難なく広島までのドライバーを捕まえたのですがこれが恐怖の始まりでした。ドライバーはかなり気弱な男性で、ヒッチハイクを断りきれなかった、という感じでしたね。突如現れたナゾのヒッチハイカーを乗せるハメになり、襲われ金を要求されるのか?いや殺されるかも?という心理状態だったのか、ハイウェイスターと化したドライバーは猛烈なスピードで広島まで突っ走った。解放を願う人質か、と思うぐらい荒々しい運転でこっちが殺されると恐怖した事を覚えています。
命からがら広島まで辿り着き、広島のパーキングからは東京へ向かうシュウマイ業者に乗せてもらい、寝てる間に東京へ着いた。

シュウマイ業者はとても人が良く、頑張ってねとメシ代までくれた。こちらが運賃を払うのが筋であるにも関わらずカンパしてくれた事は未だに良い思い出ですね。
東京では高速を降りた所で下車を余儀なくされたのですが、いやはや都会モンは冷たい。必死に親指を突き立てて、道行く車に「乗せてけらいん」とアピールしてるにも関わらず見向きもされない。しかも東京だと行き先がバラバラで東北地方に向かう車を探すのは至難の技だった。そこで第二の作戦。関東地区には親戚が多数いるのでアイサツに来ましたよと押しかけ、ご馳走にありつき、一晩泊めてもらったあげく小遣いまでゲット。計算どおり。二件程小遣い行脚をした結果(こちらからは金銭を要求したりしません)帰りの旅費は十分だった。そんなわけで東京からは電車で仙台まで帰ってきました。


以上が5年ぐらい前の話です。当時彼女だった嫁を野宿させるわ、親戚を利用するわで、今思えば非常識を極めた旅でしたね。でも一生忘れる事のないインパクトのある旅でしたし、もうする事は無いと思うので行って良かったと心から思ってます。


皆さん、ヒッチハイクなどのテクニックを知りたければ是非お気軽にお尋ねください